クレジットカードの過払い金、リボ払いでも過払い金は発生する？

クレジットカードのリボ払いで過払い金が発生するケース

１８％を超える利息で取引をしていた方は過払い金が発生する場合があります。

１８％を超える利息というのはグレーゾーン利息のことで、主に２８％などの利息でのキャッシングです。

多くのクレジットカードは平成19年頃まではグレーゾーン利息でのキャッシングでした。

そして、平成19年頃からキャッシングの利息を１８％に下げています。

つまり、平成19年よりも前からクレジットカードでキャッシングをリボ払いでしていた方に過払い金の可能性があります。

過払い金が発生しないケース

• 最近カードを作った場合は、利息が１８％以下なので過払い金は発生しない。
• 会社やカードによっては、かなり昔（借入当初）から利息が低い場合もあります。
• キャッシングの1回払いの繰り返しも計算上あまり過払い金は発生しません（発生してもかなり少額になる傾向）
• 数年前から各社利息を１８％まで下げているので、取引期間が短い方は、払い過ぎた分だけ債務が減る、という場合もある（残債務が残った場合は支払い方法について話し合う＝任意整理）。

クレジットカードのショッピング（分割払い・リボ払いなど）の取引を過去にしていても過払い金は発生しません。

クレジットカードで過払い金請求の対象になるのは、キャッシングの取引のみです。

現在、もしくは、過去に完済しているクレジットカードのキャッシングを利用している方、利用していた方で取引期間が長い方は過払い金が発生しているかもしれません。

また、キャッシングを完済して10年以上経過している場合は、相手から時効を主張され過払い金は帰ってきません。

業者別過払い金の解説

• エポスカード
• 三菱UFJニコス
• クレディセゾン
• オリエントコーポレーション

クレジットカードの過払い金を請求する場合には注意点があります。

おもに債務が残っている場合に請求するケースです。とくにクレジットカードにはショッピング機能があるので、キャッシングで過払いが発生してもショッピングの債務が残っている場合に注意事項があります。

１枚の同じクレジットカードでキャッシングの過払い金があっても、ショッピングで債務が残っている場合、キャッシングの過払い金でショッピングの残債務を相殺します。

それでも過払い金が残った場合は、過払い金が返ってきます。

（例えば、キャッシング過払い金５０万−ショッピング債務３０万＝過払い金２０万）

ショッピングの債務をそのままにキャッシングの過払い金だけを請求することは、ほとんどの会社は認めてくれません。

過払い金との相殺後にショッピングの債務が残った場合は、残った借金を一括返済または分割で支払っていく交渉をします（これは任意整理になります）。

（例えば、キャッシング過払い金３０万−ショッピング債務４０万＝残債務１０万）。

同じ会社でも、多くの種類のクレジットカードを発行しているので、同じ会社でカードを複数持っている場合も珍しくありません。

この複数ある場合に、一方のクレジットカードのキャッシングで過払い金が発生していて、もう一方のクレジットカードでショッピングの債務などが残っている場合、債務が残っているクレジットカードだけを残して、過払い金が発生しているクレジットカードだけ過払い金の請求をすることは、ほとんどの会社は認めてくれません。

原則、過払い請求は、同じ会社内のカードすべてが対象になり、過払い金と残債務が相殺されます。

クレジットカード会社に過払い金の請求をした場合に、今後もクレジットカードは利用できるのでしょうか？

たとえば、Ａ社というクレジットカード会社に、キャッシングの過払い請求をした場合、これまで通り、そのＡ社のクレジットカードを利用できるかどうかは、その会社の判断にもよりますが、基本的には過払い請求をした会社のカードを利用するのは難しいと考えてください。

債務が残っている状況で過払い金を請求した場合は、まず利用が停止されます。

会社によっては、完済後に過払い金を請求した場合、クレジットカードを利用しても良いといってくる対応の会社もあるようですが、完済後の請求でも利用できなくなると思って手続きしましょう。