平日10時~19時30分
土日10時~17時00分
(祝日休み)
任意整理は、弁護士や司法書士が消費者金融や信販会社と交渉し、今後発生する利息を免除してもらい3年~5年で分割返済する手続です。
この記事では任意整理のメリット・デメリットなどの特徴と、利用できる人の条件や任意整理で借金が減額されるケースなども解説しています。
返済に困っている方は、まずは任意整理から検討することをおすすめします。
任意整理とは、「今後の利息をカットしてもらう」「毎月の返済額も下げてもらう」など毎月の負担を減らし「3~5年などの分割返済」で、債務の完済を目指す手続きです。
手続することで完済までのゴールが明確になります!
また、任意整理は裁判所を通さず、債権者との交渉で進められるため、自己破産や個人再生といった他の債務整理手続きに比べて手続きが比較的柔軟で、財産を処分する必要もなく、家族や勤務先に知られることなく進められるという特徴もあります。
【任意整理と債務整理の違い】
任意整理を「債務整理」という表現もしますが、債務整理は借金を解決するための手続きの総称になります。
債務整理の手続きの種類として「任意整理・自己破産・個人再生」があります。
債務整理=(任意整理+自己破産+個人再生)
この記事では任意整理について説明しています。
用語 | 意味(特徴) |
---|---|
債務整理 | 借金問題を解決する手続きの総称 |
任意整理 | 債権者と直接交渉し、将来利息のカットを目指す方法 |
個人再生 | 裁判所を通じて借金を大幅に減額する方法 |
自己破産 | 裁判所を通じて借金の支払義務を免除してもらう方法 |
下記に該当するような多重債務で借金の返済にお困りの方、まずは任意整理を検討してください。
多重債務の状態にもかかわらず、任意整理をしないで借金で借金を返す行為(自転車操業)を続けると、借金は増え最終的には借り入れができなくなり、返済が行き詰ります。
任意整理の交渉では、新しい借り入れ(借りて間もない会社)については、任意整理の対応が厳しい会社が増えています。
新たな借入を増やす前に、早めに行動していれば任意整理で解決できたものが、借り入れを繰り返すことで任意整理で解決できなくなってしまうこともあります。
任意整理は自己破産と違い、手続後は残った借金を返済をしていくことになるので、今後もある程度の支払いができる必要があります(まったく返済できる見込みがないのであれば選択できません)。
目安としては、毎月の収入から必要な生活費を控除した金額(可処分所得)で、残った借金を3年(36回)から5年(60回)の間で返済できる必要があります。
●具体例●
毎月の手取り25万円で必要な生活費が21万円の場合は、4万円が返済に充てられる金額になります。
借金の総額が200万円なら毎月4万円返済で50回(約4年)で完済できるので、任意整理での解決が選択肢になります。
仮に必要な生活費が23万円で2万円が返済に充てられる金額の場合、200万円を毎月2万円で返済すると完済するのに100回(約8年)かかりますので、任意整理では解決ができません。
この場合は、他の債務整理の方法を検討する必要があります。
【例】借金総額200万円 / 毎月返済可能額4万円 = 50回(約4年)
5年以内に完済できるため、任意整理での解決が可能。
【例】借金総額200万円 / 毎月返済可能額2万円 = 100回(約8年)
5年での完済が難しいため、個人再生や自己破産など他の手続きを検討する必要がある。
実際に任意整理をされた方の任意整理前後の返済額や完済までの支払総額を比較してみます。
債務額 | 金利 | 毎月の返済額 | 完済まで総支払額 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 90万 | 18% | 27,000 | 約125万 |
B社 | 60万 | 17.8% | 13,000 | 約102万 |
C社 | 50万 | 18% | 15,000 | 約75万 |
合計 | 200万 | 55,000 | 約302万 |
合計200万円の借金を完済するために、約4~5年間、毎月55,000円を払い続けて総額約302万円を払わないと完済することができません!
債務額 | 金利 | 毎月の返済額 | 完済まで総支払額 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 90万 | 0% | 15,000 | 90万 |
B社 | 60万 | 0% | 10,000 | 60万 |
C社 | 50万 | 0% | 10,000 | 50万 |
合計 | 200万 | 35,000 | 200万 |
合計200万円の債務を完済するために、約4~5年間、毎月35,000円を払い続けて総額約200万円を払えば完済できるようになりました!
任意整理の大前提として、過去に高い金利(グレーゾーン金利)で取引をしていた人は18%で再計算することにより、借金の元金が減ることがあります。
CMや他の事務所のHP広告などで「債務整理をしたら400万円あった債務が130万円に減った」と宣伝されていますが、実は該当する方は年々減っています。
任意整理をしたら「元金が減る人」と「減らない人」を比較してみましたので参考にしてください。
最近、依頼される方の多くは、グレーゾーン金利時代には利用していない人がほとんどなので、任意整理をしても元金は減りません。
それでも、今後の利息をカットしてもらうことで、完済までの支払総額が減り、毎月の返済額も減るので任意整理をするメリットはあります。
任意整理の手続きでは、債権者から取引履歴を取り寄せて過去の金利も確認します。
平成19年より前からキャッシングの取引をしていて、金利が高かった場合は、再計算して借金自体が減ったり、借金が無くなって過払い金が取り戻せる場合もあります。
当事務所の任意整理の費用1社33000円(税込み)は業界トップクラスの低料金です。
さらに少額の債権については、金額に応じて割引制度もあります(10万円未満は11000円、10万円以上20万円未満は22000円)。
相場55,000円~66,000円の半額程度で手続可能なので、差額を返済に充てればその分負担が軽減できます。
借金問題について相談される方はお金に困っているから高い費用は取れないという理由で安い費用に設定しています。
相談料 | 0円 |
---|---|
着手金 | 0円 |
定額報酬 | 1社:33000円 |
成功報酬 | 0円 |
返済代行手数料 | 1振込:1100円 |
---|
●任意整理の費用はどこで支払うの?
任意整理の依頼をすると債権者への返済をストップします。
そして返済を再開するまでの間に事務所の費用を分割払いすることになります。
目安は4か月から6か月程度ですが、債権者が少ない場合は3か月程度のケースもあります。
クレジットカードのリボ払いについても任意整理が可能です。
今後の利息を免除・減額してもらい、毎月の返済額を下げる交渉をします。
特にリボ払いが減らないと困っている方には、有効な解決手段です。
最近カードを作成したのであれば、利息は18%以下になっています。もちろんショッピングは減額や過払い金の対象にはなりません。
銀行のカードローンも任意整理の対象になります。
ただし、ケースによっては毎月の返済額がそれほど下がらないことがあります。
それでも、今後の利息をカットしてもらい、完済までの総支払額が下がるというメリットがあります。
任意整理は、裁判所を利用せず話し合いで解決する手続なので、メインの手続きは今後の利息をカットしてもらい3年~5年の分割払いにしてもらうことになります。
これに対し個人再生は裁判所を利用した手続きで、必要書類も多く手続きも厳格です。そのかわり借金はおおむね5分の1まで減額できます。
任意整理と個人再生を比較すると個人再生の方が借金自体が大幅に減額される分、手続後の毎月の返済はだいぶ楽になります。
ただし、一部の債権者を除外することができないので、車のローンや奨学金がある方は注意が必要です。
負債額が400万以上の方は任意整理と並行して検討する価値はあります。
任意整理 | 個人再生 | |
---|---|---|
債務の圧縮 | 原則なし | 概ね5分の1に減額可 |
対象にする債権者 | 一部債権者除外可能 | 全ての債権者が対象 |
手続き | 話し合い | 裁判所 |
自己破産も個人再生と同様に裁判所を利用した手続きなので、必要な書類も多く手続きも厳格です。
自己破産の場合は全額免除されるので、手続後の返済を考慮すると当然任意整理よりも自己破産の方が楽になります。
無職で収入が無い・収入が減少して支払い続けることが困難という方や残すべき財産が無い場合や自己破産に抵抗が無い場合は、自己破産の方がメリットがあります。
ただ、免責不許可事由や職業制限がある方で自己破産できない方は、任意整理や個人再生を利用するケースは多くあります。
また、任意整理だと一部の債権者を除外できるので、住宅ローンや保証人付きの借金がある方は自己破産ではなく任意整理を選択する必要があります。
任意整理 | 自己破産 | |
---|---|---|
債務の圧縮 | 原則なし | 全額免除 |
手続 | 話し合い | 裁判所 |
対象にする債権者 | 一部の債権者の除外可 | 全ての債権者を対象 |
仕事に影響 | なし | 一部あり(資格制限) |
借金の理由 | 問題にならない | 問題になる |
任意整理をすれば毎月の返済は楽になりますが、それだけでは根本的な解決にならないケースもあります。
毎月の収支が赤字の場合は、収入や支出そのももを改善しないと任意整理をしてもその後の返済が行き詰まってしまいます。
当事務所は、「債務整理の専門家である司法書士」「お金の専門家であるファイナンシャルプランナー」としての視点からアドバイスすることが可能です。
任意整理の返済中に安定した生活を送るためには、家計の見直しが重要です。
●家計簿をつける
収入と支出を正確に把握するために、家計簿をつけましょう。スマートフォンアプリを利用すると便利です。
●固定費を削減する
固定費は一度見直すだけで継続的な効果が得られます。例えば、以下のような見直しを検討してください。
●支出をカテゴリ別に分け無駄な支出を削減する
「必要な支出」「優先度が低い支出」「不要な支出」に分けて整理し、不要な支出を削減します。
任意整理返済中の生活を安定させるためには、収入の増加も重要です。
●転職や副業の検討
転職をして収入UPを検討する方法もあります。ただし、転職のタイミングで収入が途絶えると返済ができなくなりますので、給与支給日のタイミングなどは注意しましょう。
また、空いた時間でできる副業を始めるのも一つの手です。土日のバイトなどはノーリスクで収入が増えますので、借金返済にも効果的です。
黒川聡史(司法書士法人黒川事務所 代表司法書士)
東京司法書士会所属:登録番号第4230号
簡裁代理権認定司法書士:法務大臣認定第501067号
行政書士(登録番号第19082582号)
ファイナンシャルプランナー(CFP®:1級FP技能士)
経歴: 平成19年に個人事務所を開業。債務整理を中心に12,000人以上の依頼者を解決。現在は事務所を法人化して活動
著書に『借金の不安が楽になるお金の話』『FPに知ってほしい借金の話』がある
企業理念は『あなたの借金問題解決を低料金でサポートしたい!』です。
業界トップクラスの低料金であなたの借金問題解決を全力でサポートします!
司法書士法人黒川事務所
代表者 黒川聡史
東京司法書士会所属
簡裁代理権法務大臣認定
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