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「借金をもう何年も返済していないけれど、時効で解決できるならしたい」「でも、時効援用をしたら、何かデメリットがあるのでは?」
時効援用を検討する際、メリットが多いことが知られていますが、デメリットについても気になる方が多いでしょう。
時効援用は法律で認められた正当な手続きであり、それ自体にデメリットはありません。むしろ、時効援用をせずに放置し続けることの方が、大きなデメリットがあります。
この記事では、時効援用とは何かを分かりやすく解説し、時効援用のリスクや時効援用をしないことのデメリットについても詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
目 次(更新:2025年12月3日)
5. まとめ
【原則:5年で時効になるケース】
一般的な借金のほとんどは、5年で時効を主張できます。
【5年から10年に延長されるケース】
もともと5年の借金でも、過去に以下の手続きがされていると、時効期間が10年に延長されます。
【例外:10年で時効になるケース】
※2020年民法改正による変更点
2020年4月1日以降に成立した借金については、法律の改正により、上記(信用金庫や個人間など)であっても原則5年に統一されています。
条件2:時効の「更新(中断)」事由がないこと
時効期間が経過するまでの間に、以下のような事由があると、それまで進んでいた時効期間がリセット(更新)され、時効期間のカウントがゼロからやり直しになります。
時効援用は、この「長期間返済していないこと」と「時効更新事由がないこと」の両方を満たしている状況で行うことが大前提です。
(債権等の消滅時効)
第166条 債権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
1 債権者が権利を行使することができることを知った時から五年間行使しないとき。
2 権利を行使することができる時から十年間行使しないとき。
正当な手続きであるため、時効援用したことによって罰則やデメリットを被ることはありません。
| 時効の手続きを(した場合) | 時効の手続きを(しない場合) | |
|---|---|---|
| 支払い義務 | なくなる | 残ったまま |
| 信用情報 | 削除・訂正(回復に向かう) | ブラック状態が継続する |
| 取り立て | ストップする | 継続する |
時効援用自体にデメリットはないものの、唯一リスクとして考えられるのは、時効が成立しなかった場合です。
5年の時効期間が経過していると思って援用手続きを行ったが、実際には途中で時効の更新があったために時効が成立しなかった、というケースがあります。
例えば、債権者が督促や裁判を長期間していなかったにもかかわらず、時効援用手続きをきっかけに債権者に債務の存在を意識させてしまい、請求が再開されてしまう「寝た子を起こす」状態になります。
時効が成立しなかった場合は、改めて債権者との分割払いの和解交渉を検討する必要が出てきます。
このリスクを避けるためにも、司法書士や弁護士に相談し、時効の確実性を判断してもらうことが極めて重要です。
司法書士法人黒川事務所では、あなたの借金問題を低価格で解決するご支援をしています。相談無料で分割払いにも対応しているので毎月100人ほどご依頼いただいております。お困りであればぜひこの機会にご相談ください。
普通郵便は、文書の内容や受け取った証拠が残らないため、内容証明郵便(配達証明付き)で行いましょう。
内容証明郵便であれば、文章の内容が郵便局にも保管され証拠が残りますし、配達証明を付けることで、相手が受け取った証明にもなります。
これは間違った情報です。
時効援用することで信用情報が回復に向かい、今後新たにクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができる可能性が時効援用前に比べて高くなります。
時効援用を行った結果、時効が成立しなかった場合には、相手側が請求を再開する可能性があります。
その場合は、再度時効期間が経過するまで放置する、分割払いの交渉をする、自己破産や個人再生を検討するという方法があります。
黒川聡史(司法書士法人黒川事務所 代表司法書士)
東京司法書士会所属:登録番号第4230号
簡裁代理権認定司法書士:法務大臣認定第501067号
行政書士(登録番号第19082582号)
ファイナンシャルプランナー(CFP®:1級FP技能士)
経歴: 平成19年に個人事務所を開業。債務整理を中心に12,000人以上の依頼者を解決。現在は事務所を法人化して活動
著書に『借金の不安が楽になるお金の話』『FPに知ってほしい借金の話』がある
企業理念は『あなたの借金問題解決を低料金でサポートしたい!』です。
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司法書士法人黒川事務所
代表者 黒川聡史
東京司法書士会所属
簡裁代理権法務大臣認定
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