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クレジットカードの支払い方法のひとつである「リボ払い」。月々の返済は利用金額にかかわらず一定額で、残高がなくなるまで支払いが続きます。
「リボ払いの残高がなかなか減らない…」「リボ払いを早く完済するにはどうしたらいいの?」といった悩みはありませんか?
この記事では、リボ払いの仕組みをはじめ、減らない理由や、リボ払いを返済するコツについても解説します。
目 次(更新:2024年7月5日)
1.リボ払いとは?
リボ払いの仕組みは、「定額方式」と「残高スライド方式」の大きく2つに分けられます。
さらに、定額方式は「元金定額方式」と「元利定額方式」の2種類に分けられます。
元金定額方式
元金定額方式は、元金を一定額に設定して手数料を上乗せする方式です。
元金の残高が多いほど支払う手数料も多くなるため、返済当初は毎月の支払額が多くなるのが特徴です。
一方、元金の残高が少なくなるほど支払い手数料も少なくなることから、元利定額方式よりも総返済総額を抑えることができます。
元利定額方式
元利定額方式は、元金に手数料を含めた一定額を毎月返済していく方式です。
返済当初は返済額に占める手数料の割合が高く、返済を進めていくごとに元金の割合が高くなっていきます。
元利定額方式は支払い残高に関係なく一定額を返済するため、返済の計画が立てやすいのがメリットですが、返済の設定額が低いと一向に元金が減らないデメリットがあります。
残高スライド方式
残高スライド方式は、支払い残高に応じて毎月の支払い額が増減する方式です。
月々の支払いは残高に応じた金額となります。支払い残高がある限り、毎月の支払いは続いていきます。
残高スライド方式に元利定額方式をプラスした返済方法を採用しているリボ払いが多いです。
残高スライド元利定額返済方式の毎月の支払額の一例は以下のとおりです。
支払い残高50万円以下:月々の支払額1万円
50万円超100万円未満:月々の支払額2万円
100万円超200万円未満:月々の支払額3万円
リボ払いは、追加で買い物をしても手数料や残高が増えていることに気づきにくい傾向にあります。実際のシミュレーションで確認しましょう。
【リボ払いで2回の買い物をしたAさんのシミュレーション】※年率15%、残高スライド方式の場合
4月:20万円のバッグをリボ払いで購入
5月:リボ払いで10,000円の返済(元金:7,500円 手数料:2,500円)
残高⇒197,500円
6月:35万円の腕時計をリボ払いで購入
リボ払いで10,000円の返済(元金:7,532円 手数料:2,468円)
残高⇒189,968円+350,000円=539,968円
7月:リボ払い分20,000円の返済 ※残高スライド方式により返済額が変動
(元金:13,251円 手数料:6,749円)
残高⇒526,717円
リボ払いで買い物をすればするほど支払う手数料も増え、支払いも長期化します。残高や手数料の明細を確認しないでいると、「気づけばリボ払いの残高がこんなに...」という事態になりかねません。
リボ払いの残高が減らない主な理由は、毎月の返済額が少ないことと手数料(利息)が高いことです。
毎月の返済額が少ないと元金がなかなか減らず、手数料がかさむため、結果的に支払い期間が長引きます。
リボ払いを早く返済するためには、以下の方法が効果的です:
毎月の返済額とは別に、まとまった額を追加で返済することで、元金を一気に減らすことができます。
毎月の返済額を増やすことで、元金の減りが早くなり、支払い期間と手数料を減らせます。
収入と支出を見直し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
繰り上げ返済を行うと、残高が一気に減少し、それに伴って手数料(利息)が抑えられます。
結果的に、支払い期間が短縮され、総返済額を減らすことができます。
また、一括返済も可能で、その場合、将来発生する予定だった利息を支払う必要がなくなります。
リボ払いの返済が厳しい場合は、以下の方法を検討してください
金利の低いカードローンなどで借りたお金を使ってリボ払いを一括返済し、手数料を抑える。
弁護士や司法書士に相談して、返済計画や債務整理などの助言を受ける。
任意整理などを行い、利息をカットしたり、毎月の返済額を減らす。
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