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「債務整理すると、結婚に悪影響が及ぶのでしょうか?」
そういったご相談を受けることが多々あります。特に自己破産を検討されている女性の方から質問されるケースが多いです。
当事務所に債務整理のご相談をされる人数は、年間で約1500名以上。その中には、さまざまな生活環境の変化において債務整理に踏み切った方が少なくありません。
「転職に伴い収入が減った」
「子供ができて出費が増えた」
事情はいろいろですが、多いのが「結婚を機会に債務整理を考えた」というもの。
せっかく結婚するなら「借金を整理してスッキリしたい」と考えるのも当然です。
そこでこの記事では専門家目線から「債務整理と結婚の関係」について解説します。
結婚は人生における一大転機です。
相手に対する責任感が芽生え、借金について真剣に向き合おうと考えるのは自然です。
とはいえ、やはり「結婚相手に借金がバレたくない」。
結婚をすると多くの夫婦は家計を同一にするため、自身で自由に使えるお金も少なくなってしまいます。
返済を怠れば手紙や電話がきてバレてしまう不安も感じるでしょう。
このような事情から、多くの方が結婚をきっかけとして債務整理に踏み出します。
任意整理の場合、相手に知られる可能性は極めて低いと考えられます。
必要書類がほとんどなく司法書士事務所に行く回数も少なく、専門家に依頼したら「後は待っているだけ」で手続きが完了するからです。
また、債務整理を司法書士に依頼すると、債権者からの郵便や電話による督促が止まります。
滞納して自宅に連絡がきている方は、早めに専門家に任意整理を依頼することにより、借金の発覚を防ぎやすくなるといえるでしょう。
結婚前に同棲しているカップルでも、任意整理なら婚約者に知られず進めやすいので、安心してご相談ください。
ただし、任意整理後、返済が滞ったら債権者から督促が来てしまいます。そうなったら結婚相手に勘づかれるでしょう。心配であれば、司法書士に代わって返済(支払)をしてもらう「返済代行」を利用するようお勧めします。
返済代行サービスを利用すれば、支払期間中も事務所が代理人として債権者との間に入るので、債権者から直接連絡が来ることはありません。
自己破産や個人再生などの法的整理をする場合、任意整理より婚約者に知られる可能性がやや高くなります。
これらの手続きをするときには、たくさんの書類や資料が必要です。
また「官報」という国が出している新聞のような機関誌に住所や名前、破産情報(個人再生情報)が掲載されます。
一般の方が官報を見る機会はほとんどありませんが、結婚相手や親族が興信所に身元調査を依頼すると、露見するリスクが高まるでしょう。
結婚前に長期間同棲をして家計を共にしている場合、裁判所から婚約者の収入証明を求められる可能性もあります。
そうなったら、同意を得ずに資料を取得するのが難しいので、正直に話さざるを得ないでしょう。
婚約者が保証人になっている場合、債務整理をすると保証人に請求がきてしまいます。
秘密で債務整理をするのは難しくなりますし、迷惑をかけるのも避けられません。
結婚式のブライダルローンを組んでいるケースでは、相互に保証しあっているケースがあります。
こういったケースにおける対処方法としては、任意整理で「保証人のついていない借金のみ」を対象にするのが有効です。婚約者に知られず債務整理できる可能性があります。
結婚相手が保証人になっているなら、必ず任意整理の依頼時に専門家へ伝えてください。
配偶者の借金は自分には及ばない
「奥さんの借金は旦那さんの借金でしょ!!」
こんなシーンをドラマなどで一度くらいは見たことがあるかと思います。
結婚後に債務やローンが発生した場合、夫婦で責任を負うのでしょうか?
結論から述べるとそんなことはありません。
夫婦であっても財産や負債は別物です。(法律的には「夫婦別産制」といいます)
確かに、「夫婦の一方が負った日常家事の債務については夫婦の連帯債務とする」法律の規定があります。こういった債務を「日常家事債務」といいます。具体的には毎日の食料品や水道光熱費の費用などです。
個人的なローン借入が「日常家事」と認められることは、普通のご家庭であればまずないでしょう。借金を支払えなくなったとき、配偶者に請求される心配はほとんど不要です。
※ただし、配偶者の方が保証人になっている場合は注意が必要です。
結婚後に債務整理をしたら「夫や妻もブラックリスト状態になってしまうのでは?」と心配される方がおられます。
しかしこのような心配は要りません。債務整理しても、配偶者の個人信用情報へは影響しないので安心してください。
ブラックリスト状態とは
一般的に、債務整理をした本人は「ブラックリスト状態」となります。つまり個人信用情報に事故情報が登録されて、一切のローンやクレジットカードを利用できなくなります。
ブラックリスト状態になると、以下のようなことができなくなると考えましょう。
債務整理後のブラックリスト期間は、任意整理の場合には完済後5年程度と考えましょう。
借金を抱えている場合、「婚約者や配偶者に秘密にしたい」方が少なくありません。
しかし理想をいえば、相手に打ち明けるのが好ましいでしょう。
配偶者は人生の大切なパートナー。そこで「借金」「債務整理」という重大な事実を隠していると、本当の意味での信頼関係を築きにくくなってしまいます。
また債務整理後、返済を続ける際にも結婚相手による協力があると成功しやすくなります。
経済的にも助けてもらいやすいですし、心理的な負担も小さくなるでしょう。
また借金を隠して結婚すると、発覚したときに離婚騒動に発展してしまうリスクもあります。
「健やかなときも病めるときも共に歩んでいく」
そう誓い合って結婚したのですから、借金問題も一緒に解決していくのが理想的な夫婦像といえるでしょう。
借金を結婚相手に打ち明けようか迷っている方は、司法書士が今まで取り扱った事例や経験をもとに、具体的にアドバイスさせていただきます。
借金がある人と結婚される方がこの記事を見て、債務整理をさせようか検討しているケースもあるかもしれません。
ここでは、借金ある人と結婚する場合にすべきことを解説します。
借金の額
いくら借金があるのか、具体的な金額を把握する。
必要に応じて個人信用情報を取得して確認する。
借金の種類(借りた原因)
奨学金、消費者金融、銀行カードローン、クレジットカードなど、借金の種類と借りた原因を把握する。
返済の状況
毎月どのくらい返済していて、あとどれくらいで完済できるのかを把握しましょう。
延滞しているケースもあるので、その場合はいつころから延滞しているのかも確認しましょう。
次に、結婚後の家計の管理方法を話し合いましょう。
まずは、家計簿をつけ二人で家計状況を把握しましょう。
銀行口座を、夫婦で管理する口座と個人口座に別ける方法も有効です。それぞれのお金の使い道を明確にしましょう。
ポイントは、コミュニケーションと透明性です。
大きな出費は相談するなど、夫婦でコミュニケーションをとり隠し事(特に追加で借金など)はしないように注意しましょう。
大きな出費は相談する: 旅行や家具家電の購入など、大きな出費は二人で相談して決めましょう。
そして、返済計画を立てます。
まず、把握した毎月の借金の返済額を、いかに捻出するかを検討します。
固定費を削減するなど、支出を見直すと返済額を多めに捻出できるようになります。
借金返済シミュレーションを利用すると、借金のゴール(完済時期)が分かります。
返済額を増やすと、早く完済できるだけではなく完済までの総支払額を減らすこともできます。
家計を見直して少しでも早く完済できるように返済額を上げる方法も検討しましょう。
ボーナスなどの臨時収入がある人は、繰上げ返済に活用しましょう。
家族の借金について相談する際には「借入先・金額・月の返済額」と「今後いくらなら返済できるのか?」を確認してください。
そうすると、どんな債務整理の方法が適しているのか検討することができます。
債務整理のうち任意整理であれば家族に内緒で手続きすることは可能です。
自己破産や個人再生は同居家族に内緒ですることは難しい(ただし、別居家族には内緒でできるケースが多い)。
自己破産は家族に内緒でできるのか?できるケースとできないケースを紹介。
また、自己破産することで家族に影響があったり迷惑かけることはないのかなど解説
黒川聡史(司法書士法人黒川事務所 代表司法書士)
東京司法書士会所属:登録番号第4230号
簡裁代理権認定司法書士:法務大臣認定第501067号
行政書士(登録番号第19082582号)
ファイナンシャルプランナー(CFP®:1級FP技能士)
経歴: 平成19年に渋谷で個人事務所を開業。債務整理を中心に12,000人以上の依頼者を解決。現在は事務所を法人化して活動
著書に『借金の不安が楽になるお金の話』『FPに知ってほしい借金の話』がある
企業理念は『あなたの借金問題解決を低料金でサポートしたい!』です。
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司法書士法人黒川事務所
代表者 黒川聡史
東京司法書士会所属
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